ぎっくり腰の急性期と慢性期

ぎっくり腰が完治するにはだいたい1ヶ月程度必要だと言われています。また、完治するまでの1ヶ月間で、「急性期」と「慢性期」という二種類の期間が存在することはご存知ですか?

それぞれの期間で患部への対処も変わってきます。正しく対処していけば、早く完治ます。ぜひ正しい対処方法を知り、実践していきたいですよね。


まず、「急性期」での正しい対処について説明します。ぎっくり腰の急性期とは、「痛みを感じてから、炎症がひいてくるまでの期間」のことです。完治するまでに1ヶ月必要な場合、発症から3~4日目程度の期間と考えてよいでしょう。

そもそも、ぎっくり腰とは急性の腰痛です。突発的な腰痛を引き起こしてしまう原因というのが、「腰周りの筋肉の炎症」なのです。

炎症とは、筋肉に傷が出来ているというイメージです。運動不足などの様々な理由で、腰周りの筋肉が凝り固まってしまった結果、負荷に耐えられなくなり傷ができてしまうような状況が、急性腰痛を引き起こすことになります。

炎症が起きている急性期の正しい対処法は、「安静」と「冷却」です。筋肉の傷口から出血を促さないよう、決行が促進されるような行為は避けるべきでしょう。患部の冷却をし、炎症が治まるまで安静にすることがベストです。

次に「慢性期」についてですが、「炎症がひき始めてから痛みが無くなるまでの期間」がそれに当たります。発症から5日経過後以降は慢性期に入ります。ただし、慢性期に入るタイミングは、患部の状態などにより個人差があるので注意が必要です。

痛みがひき始めて動けるようになってきたら、患部への対処を切り替えるタイミングだと思って下さい。炎症がおさまってきたら、筋肉組織の修復に必要な酸素が多く必要になってきます。

酸素が必要ということは、血行を促進し、患部へ酸素を送り込まなければなりません。冷却とは反対に「温める」という対処が大切になってきます。

「まだまだ安静にしなくては」と寝たきりになりがちですが、少しずつ普段の生活が送れるレベルまで動けるようにしていきましょう。特別な運動をしようとすると腰への負担が大きいので、あくまで普段どおりの生活を意識するだけでもOKです。

動けるようになってきたら、ゆっくり入浴してみるのもよいと思います。更に強い味方「コルセット」も活用したいですね。整形外科などで体型・症状に合ったコルセットを処方してもらって下さい。

寝るとき以外はコルセットをつけているだけで、腰の負担はかなり軽減するはずです。ただし、反る・かがむというような姿勢をとるときには注意が必要です。無理をしすぎないようにして下さい。

患部の状態によって対処を切り替えることで、少しでも早く痛みを取り除けるようにしましょう。自己判断が難しい場合は、ぜひ医療機関で検査を受けるようにしてください。

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