ぎっくり腰にはすぐ救急車?

衝撃的な痛みが走って始まるぎっくり腰。あまりの痛さに驚いて、とりあえず救急車を呼ばなくちゃと電話を手に取る方も多いようです。

ですが、ぎっくり腰の第一の対応として救急車を呼ぶことが、本当に正しい判断なのでしょうか。病院に運ばれた後は、どのような処置を受けるのでしょう。


病院へ運び込まれたら、痛み止めを処方されて終了、というケースが多いと思います。結局、病院から自宅へは自力で帰らなくてはならないですし、痛みが完全に無くなるわけでもありません。

その後長期間痛みに悩まされることは、救急車を呼んでも呼ばなくても実は同じなのです。更には、痛みを感じてからすぐに病院で検査をしても、はっきりと原因が分からないことも多いようです。
痛みを感じたら、外にいる場合はすぐに帰宅し、患部を熱冷まし用の保冷剤などで冷却しながら休むことが一番でしょう。2日程度経過してから病院へ行って、レントゲンなどを撮って原因を調べても遅くないですよ。

ただし、腰痛に加え手足・太ももなどにしびれを感じるという場合は、少々話が変わってきます。しびれを感じるような場合は、ヘルニアを併発している可能性が高いからです。

通常のぎっくり腰は、筋肉の炎症により痛みを感じていることが多いです。ですが、しびれを感じているということは、背骨の椎間板などが神経を圧迫している、つまり椎間板ヘルニアを併発していることが考えられます。

椎間板ヘルニアは、最悪の場合手術も必要になるので、すぐに整形外科などで検査を受けたほうがよいでしょう。また、軽度のヘルニアという場合でも、「ブロック注射」などの効果の高い痛み止めを注射してもらえますことがあります。通常の痛み止めよりも、痛み止めとしての効果は高いのでかなり楽になると思います。

「痛くて動けない」と言われると、周りもついつい慌ててしまいますよね。しかし、救急車を呼ぶことが、本人にとって一番良い対処とは限らないのです。冷静に症状を聞いて、患部を冷やしながら帰宅できるよう手助けしてあげたほうが良いかもしれませんね。

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