ぎっくり腰のときは正しい応急処置をして、早く完治したいものです。
よく聞く対処としては「コルセットをつける」「ストレッチをする」「腰痛に効くツボを押してみる」「お灸をしてもらう」といったところでしょうか。
これら4つの対処で、どれが一番効果的な応急処置なのでしょうか。結論から言うと、痛みを感じてから一番最初にするべき対処は、実はどれでもありません。
もちろん、段階的に使った方が良いものや、予防策として効果のあるものはあります。ひとつひとつ整理してみましょう。
まず知っておくべき一番最初に行う応急処置は「患部を冷やすこと」です。ぎっくり腰を発症するということは、多くの場合腰周りの筋肉が炎症を起こしています。弱った筋肉が傷を負っている状態です。
無理やり動いて筋肉の傷から出血することがないように、熱さまし用の保冷剤などで痛いところを冷やしましょう。
そして安静第一です。
それ以外の処置は、炎症が少しひくまで待った方が無難です。炎症がひくまでには5日~7日程度は必要でしょう。
炎症がひくまで5日程度は患部の冷却と安静を心がけるのが一番ですよ。
特にお灸は体を温めて自己治癒力を高めることを目的としているものが多いです。
体のメンテナンスや腰痛予防として通うのは効果的かと思いますので、腰が完治したらぜひ活用してみるとよいでしょう。
ツボを押すことも、体のメンテナンスとしてオススメです。手軽に押すことができる腰痛のツボとしては「腰腿点」というツボがあります。手の甲、人差し指と中指の骨の間にあります。
手をグーにしたとき、ポコっと飛び出る骨がありますよね。「コブシ」と言った方が分かりやすいでしょうか。コブシの骨から少し下にあるくぼみがその「腰腿点」です。
お仕事の合間にちょっと押してみると良いですよ。
お灸とツボは「予防」として考えましょう。
ぎっくり腰の炎症が治まってくる、発症から約一週間程度経ったら少しずつ動けるようになってくるのではないでしょうか。ここからは冷やすことではなく、少しずつ筋肉を動かすことへとシフトチェンジしていくと良いです。
例えば、整形外科に一度診てもらって、症状にあったコルセットを処方してもらいましょう。
コルセットは筋肉のサポートをしてくれます。
コルセットを正しくつけて、普段の生活ができるようにリハビリを始めましょう。
ドラッグストアなどで販売されている骨盤ベルトなどもありますが、できれば医療機関で処方してもらい、つけ方もレクチャーしてもらうのが一番効果が期待できるでしょう。
最後にストレッチですが、ぎっくり腰が完全に良くなるまでは無理に行う必要はないと思います。寝ているときにグルグル足首を動かしてみる程度で十分ですよ。
ストレッチもやはり普段の「予防策」として取り入れた方がよさそうです。
お風呂で体を温めて、体をほぐすようにストレッチを行えば腰痛予防に効果的でしょう。
普段の生活にツボやストレッチを取り入れて、たまには体のメンテナンスとして鍼灸院に行ってみれば最強の腰痛予防になるかもしれませんね。
ぜひいつもの生活に一工夫して、ぎっくり腰を繰り返さないようにしましょう。