一度ぎっくり腰になり、治った後はもちろん再発はしたくないものです。
悪化させないためのNG行為や危険信号を知り、ぎっくり腰とさよならしましょう。
まず、発症直後のNG行為ですが、一言で言えば「温めること」です。
発症直後は筋肉が炎症を起こしている状態なので、患部を冷やすことが第一と言われています。
無理にお風呂に入って症状が悪化する場合がありますので、避けましょう。
冷却タイプの湿布を貼って、動くときにはコルセットを巻くと痛みは緩和されていきますよ。
同様に、血行を無理やり促進させてしまうようなマッサージも禁物です。
傷ついた筋肉に更にダメージを与えてしまうので、むやみにほぐし処などに駆け込まないことがおすすめですね。
次に、発症から2、3日たってからのNG行為は「冷やし続けること」です。
先ほどとはまったく逆の行為ですね。
これは炎症が少しずつ引いてきた後は、血行促進を促す必要があるからです。
そもそもぎっくり腰は腰周りの筋肉が凝り固まって、炎症を起こしてしまう状態なのです。
ですから、冷却をしすぎていると、また筋肉が固まっていくという悪循環につながりかねません。
炎症がひいてきたら、極力いつも通りの生活をして、血行促進させていきましょう。
10日程経過すると症状もかなり楽になってくるはずです。
「冷」と「温」をうまく切り替えることが、悪化させないためのポイントです。
さて、腰が楽になっても油断は禁物です。
よく「クセがつく」というように、再発しやすいのが怖いところです。
筋肉をよく動かすこと、体のメンテナンスのため接骨院などに定期的に通ってみるのも良いと思います。
あわせてお勧めしたいのは、やはり病院で一度検査を受けることです。
なぜなら、腰痛が何らかの病気の症状である可能性があるからです。
例えば慢性胃炎、十二指腸潰瘍、尿路結石などが考えられます。
意外かもしれませんが、内臓が弱っていることにより、関連した筋肉が弱り腰痛を引き起こしている場合があるのです。
ストレスや暴飲暴食で胃腸を酷使した場合、内臓が固くなってしまいます。
すると、内臓を支えている筋肉、つまり腰への負担が大きくなり、突発的な腰痛につながってしまうことがあります。
腰痛をその場しのぎでやりすごして、病気の発見が遅れてしまうケースが実は多いのです。
ぜひ、動けるようになったら整形外科でレントゲンやCTを撮ってもらうようにしましょう。
運動すると身も心もスッキリします。
オフの日には運動してリフレッシュして、ストレスフリーになれるよう工夫したいものですね。