痛くて辛いぎっくり腰、一刻も早く痛みを消したいですよね。残念ながら現在ぎっくり腰への特効薬はありません。腰痛の一種とされており、急性腰痛症とも呼ばれています。
腰痛の一番の薬は「時間」であり、治療方法は休むことだと考えられています。ただ、正しい治療法を重ねていけば、治りは早くなります。症状に合わせた正しい治療法を実践していきましょう。
まず、ぎっくり腰の初期段階、始めの3~5日間程度はとにかく休むことが大切です。多少動ける程度の痛さだとしても、行動範囲は生活の最小限に留めておいた方が良いでしょう。
あまりに痛みがひどい場合はロキソニンなどの鎮痛剤も効果的です。救急車で病院へ行ったとしても、処方されるのは痛み止め程度なので、焦って救急車を呼ぶより自宅で安静にしていたほうが得策です。
そして、患部の冷却を続けます。患部が熱をもっている場合、筋肉が炎症を起こしていることが考えられます。熱冷まし用の保冷剤で10分程度冷やして、少し時間をおいてまた冷やすということを続けてみて下さい。
発症してから安静と冷却を続けて3~5日程経過すると、痛みは少し和らいでくるかと思います。炎症が治まってきている証拠です。ここで一度病院で検査を受けておくことをお勧めします。
整形外科でレントゲンの撮影をして原因が何か、ヘルニアなどは併発していないかを調べておくのです。そして、コルセットを処方してもらい、普段の生活に戻れるようにすることも大切です。
整形外科では、体型や症状にあわせたコルセットを処方してもらうことが可能です。コルセットは腰を大きくサポートして負担を軽くしてくれるので、寝るときに以外に装着しておけば行動範囲は広がります。
あとは、痛みが完全に消えるまで、寝たきりにならないよう普段の生活を心がけてください。痛いからといって寝てばかりいては、筋肉はどんどん硬直していってしまいます。少しずつ体を動かしていくことで血行促進を図りましょう。
ぎっくり腰は、症状にあわせて対処を切り替えることで治りが早くなります。コルセットや痛み止めなどを活用しながら、上手に治していきましょう。