ぎっくり腰というと、腰全体に激痛が走り動けなくなるというイメージが強いのではないでしょうか。
ですが、「腰の右側だけが極端に痛い」など体の片側だけに痛みが集中することも珍しくありません。
姿勢も人それぞれ違いがあります。立っているときに片側に重心を置いている、座るときに足を組んでいるなどがあります。
普段の姿勢で片側に大きく負担がかかれば、腰の負担も一箇所に集中してしまうのです。
特に座っている時間が長いという方は要注意です。座っている姿勢は立っている姿勢よりも腰への負担は高くなるといわれています。上半身全ての体重が腰の一点にかかっているようなイメージですね。
更に足を組む、デスクに肘をつくというような癖があると、体の片方により一層体の重心が傾くことになります。
重心が傾けば腰への負担も片方へ傾いてしまいます。
腰に痛みを感じたときに、痛みが右や左に偏っているという方は普段の座り方・癖も見直したほうが良いでしょう。
さて、体の片側が痛い場合、どのような姿勢が一番楽なのでしょうか。
腰を痛めたときの応急処置を正しく知り、腰に余計な負担をかけないように心がけましょう。
ぎっくり腰を発症したらすぐに痛むところを冷却して下さい。痛みを感じるということは、そこの筋肉で炎症が起きていることが考えられます。炎症とは筋肉に傷がついているような状態なので、傷口の血行が良くなり出血するということを避けるため市販の身体用保冷剤などで患部を冷やしましょう。
次に横になって安静にすることが大切です。
休むときに姿勢にもポイントがあります。
痛む方を上にして横になって下さい。例えば腰の右側が傷むのであれば、左側を布団につけるようにして横向きに寝ましょう。
痛む方を上にすることにも理由があります。
痛む側に体重をかけると余計に負担をかけることとなるので、寝るときも痛む側を上にするのです。
また、仰向けは腰が反ってしまうので、若干腰を丸められる横向きが腰には優しいのです。
安静にしながら患部の冷却を続けていれば3~5日程度で炎症は治まってくるでしょう。
再発をすることがないよう、ぜひ今後の姿勢などを見直して腰への負担を分散させるようにしたいですね。