腰痛や肩こりに温泉は効果的なイメージがありますよね。
「湯治」という言葉があるように、温泉には様々な病気に対して効くと考えられてきました。
ではぎっくり腰にも「湯治」は効果があるのでしょうか。
残念ながら、腰の痛みが湯治で完治することはおそらく無いでしょう。
反対に、痛みが強いうちは患部を温めると治りが遅くなる可能性もあります。
腰に強烈な痛みを感じているときは、まず温めることは避けた方が無難です。
あくまで温泉は「予防医学」として考えましょう。
そもそも、ぎっくり腰の多くは腰周りの筋肉の炎症から痛みを感じるようになるというメカニズムです。
腰周りの筋肉の炎症とは、筋肉の細胞が傷ついてしまっている状態です。
痛みを鎮めたいときに傷口を温めてしまうと、血流が促進されて傷口から出血してしまう恐れもあります。
正しい応急処置としては痛いところを冷やすことでしょう。
患部を冷やして炎症を鎮めることを優先させた方が、まずは痛みを抑えるために必要な場合があります。
ですが「予防」として温泉を活用することは、効果が期待できるのではないでしょうか。
腰痛を発症しやすい人に共通していることは「筋肉が凝り固まっている」ということです。
仕事柄座っている時間が多いという方は要注意です。
座っている時間が長いということは、腰周りの筋肉を動かさない時間が長いということですよね。
筋肉を動かす時間が少ないと筋肉は血行不良に陥りやすくなってしまいます。
血行不良になるということは、筋肉に酸素が行き渡らず筋肉が固くなってしまうことに繋がるのです。
更に、座っている姿勢だと上半身の体重を腰が支えているので、立っている姿勢よりも座っている方が腰にとって負荷は大きいです。
柔軟性の無くなっている筋肉に負荷がかかり続ければ傷つきやすくなってしまいます。
できれば、適度な有酸素運動を行って全身の血行不良を改善させたいですがなかなか続けるのも難しいものです。
やはり手軽に血行促進ができるのは「お風呂にしっかりつかること」かと思います。
ちょっと遠出して温泉にでかけることでリラックスできます。
精神的にも休養することは腰痛予防に重要だということが最近分かってきました。
今は近所にスーパー銭湯があるという方も多いでしょう。
腰痛予防を始めようという方は、広いお風呂でリフレッシュすることをオススメします。
急で強烈な痛みに対しては冷やし、慢性的な痛みにはお風呂などで温めて気持ちが良ければ、それが良いのです。