ぎっくり腰で一番に取り除きたいものは、何より「痛み」です。この痛みさえ、せめて少しでも緩和されれば良いのにと思いますよね。
完治するには約1ヶ月程度かかってしまうのがぎっくり腰。一日も早く痛みを緩和するために実践したい対処方法をぜひ知っておきましょう。
まず第一に重要なことは「正しい応急処置」です。応急処置を間違った方法で行うと、痛みが長引く原因ともなります。
腰にピキッと痛みを感じたら、すぐに「冷却」するのが正解でしす。ぎっくり腰は、腰周りの筋肉の炎症が原因で痛みを感じていることが多いです。
炎症とは、筋肉に傷がついているような現象。傷口の血行が促進され、出血してしまっては、治りが遅くなるので、まずは患部を冷やして方が良いでしょう。
よく、「冷やした方が良いのか、温める方が良いのか」と迷うときがありますが、痛みを感じた直後は冷やすこと、そして安静にすることが正しい応急処置なのです。安静にするときも腰に負担の少ない姿勢で休むようにしたいですね。
一般的に、横向きに寝て、少し前かがみになるような姿勢だと、腰への負担は少なくなるといわれています。胎児がおなかの中にいるような姿勢をイメージしてみて下さい。
更に、あまりにも痛みが酷く、眠れない場合には、痛み止めを服用することをオススメします。ロキソニンなど、効果が強い痛み止めもドラッグストアで購入できるので服用して様子をみてみましょう。ただ、効果の強い痛み止めは胃に負担がかかるため空腹時の服用は避けるなど注意が必要です。
患部の冷却を続けて2日~3日程度経つと、痛みは少し緩和されてくると思います。そこで一度整形外科などで検査を受けてみましょう。
レントゲンの撮影などの検査を受け、腰の痛みの原因を調べた上で、症状に合った対処を行いましょう。中にはヘルニアを併発している、他の臓器の機能低下が影響で腰に負担がかかっているなどの場合もあります。
通常、筋肉の炎症から起きている腰痛の場合、コルセットを処方されることが多いです。コルセットの腰をささえる力はかなり痛みを緩和し、日常生活を送りやすくしてくれるでしょう。
また、コルセットをつけて普段の生活に近づけていくことによって、腰の筋肉を動かすことも完治への近道となります。
炎症が治まってきた腰の筋肉は、硬直したゴムのような状態です。柔軟性を高めて、衝撃にも耐えられる強い筋肉に戻すためには、酸素を筋肉に送ることも大切です。寝てばかりでは筋肉がどんどん硬直するばかりなので、少しずつ動きを加えて血流促進、血流内の酸素を筋肉に送ることも行いましょう。
いきなり運動を始めてしまうとまた腰を傷める危険性もあるので、コルセットの力を借りて少しずつ動き始めることが大切ですね。痛みを緩和するための応急処置を正しく行い、少しでも早く普段の生活に戻れるよう工夫していきましょう。