漢方は様々な病気に活用されています。
急性腰痛ともいわれているぎっくり腰にも効果はあるのでしょうか。
結論から言えば、予防策として漢方を用いることに最大の効果があるのではないかと思います。
痛み止めのように即効性のある薬として漢方を摂取することは難しいでしょう。
爆発的な即効性は無いものの、副作用や体への負担が少ないことも漢方のメリットです。
普段から体質に合った漢方を摂取することで「腰痛予防」に大きな効果が期待できるのではないでしょうか。
そもそも、漢方は西洋医学の一種です。西洋医学での共通の考え方に「気血水」という概念があります。
人間の要素を「気」「血」「水」の三つの要素に分けて考えるのです。「気」とは「元気」「気力」というようなパワーのこと。
「血」はそのまま全身を巡っている血のこと。「水」も体に必要な水分のこと。
西洋医学では「気血水」のバランスが崩れることによって体調に異変が生じると考えています。
「気血水」のバランスを整えることを目的として漢方を摂取するのです。
改めて、ここで腰痛の主な原因を考えて見ましょう。
腰痛の原因の多くは腰周りの筋肉の「血流」が滞り、筋肉が硬直することです。漢方は「血」の巡りを良くして「気血水」のバランスを整えてくれるのですから、腰痛予防に効果的だといえるでしょう。
「血」の循環を改善させ、硬直した筋肉を柔らかくすることで、突発的な衝撃にも耐えられる筋肉、腰を作ることができるのです。具体的に腰痛に効果的な種類をご紹介します。
例えば「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」は主に関節痛や腰痛に効果があると言われています。血流と体内と水分の巡りを改善させることが期待できるでしょう。
他にも同じように血流を促進し体を温める「桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)」も腰痛予防に効果的でしょう。
神経痛のような手足の痺れにも効果が期待できるようです。
生薬の組み合わせによって、多くの種類・効果があるので、購入の際は医師から処方箋を出してもらうのが一番良いと思います。
特に西洋医学に詳しい病院や漢方専門のクリニックもあるので、自己判断で購入・服用せず専門家と相談しましょう。
ちょっと苦くて飲みにくい印象があるかもしれませんが、ハーブティなどと組み合わせて上手に生活に取り入れている人も増えています。
工夫しておいしく生活に取り入れたいですね。