体の自由を奪われるぎっくり腰。
一体いつになったら完治するのか不安になりますよね。
気持ちばかり焦って無理に動けば、治りが遅くなってしまうこともあるので無理は禁物です。
ぎっくり腰が完治するために必要な時間は概ね1ヶ月程度でしょう。一番の薬は「時間」です。スムーズに治るためにしたい応急処置、対処方法をぜひ覚えておきましょう。
まず、ぎっくり腰を発症した直後に行うべき応急処置は「安静」と「冷却」です。
腰の痛みは筋肉の炎症から起こっています。
柔軟性のなくなった筋肉が突発的な衝撃から傷ついてしまい炎症を起こして痛みを感じています。
血流を促進してしまうと、傷ついた筋肉細胞から出血してしまう恐れもあるので、市販の身体用の保冷剤などで腰周りの筋肉を冷やしましょう。
無理やり動いたり、入浴など血流が促進されてしまうような行為は、発症から3日程度は避けた方が無難です。
体を洗いたいときにはサッとシャワーを浴びて汗を流す程度にして下さい。
更に、痛みがひどい場合は薬局で購入できる痛み止めも効果的でしょう。ただし、強い痛み止めは胃に負担がかかるので、空腹時に服用しないなど、工夫した方が良いです。
発症から3~5日程度でやっと痛みが少しずつひいてくるかと思います。可能であれば、ここで一度整形外科を受診して検査を受けた方が良いでしょう。
腰痛は他の臓器に負担がかかって発症している可能性もあるからです。また、ヘルニアなどを併発していることも考えられます。レントゲンやCTを撮影して現状を正しく把握することが大切です。
そして、整形外科を受診したいもうひとつの理由は「コルセットの処方」です。ぜひ、体型・症状に合ったコルセットを処方してもらいましょう。
筋肉の炎症がおさまってきたら、少しずつ血流を促進させて筋肉に柔軟性を持たせることも大切です。
コルセットは腰の筋肉をサポートしてくれるので、装着すれば行動範囲がかなり広がると思います。
普段通りの生活を心がけることで、少しずつ滞っていた血流も戻ってくるでしょう。反対に、ずっと寝たりきりのままだと腰の筋肉はどんどん弱っていってしまいます。
完治するための近道は「安静」と「動」をゆっくり切り替えていくことがポイントなのです。
ただし、決して無理はせずにあくまでも「少しずつ」普段の生活に戻していくよう心がけましょう。
無理にストレッチを行う必要も無いかと思います。痛みが少なくなっても、急に腰をかがめる、腰を反らせるという行為は腰に負担がかかるため要注意です。
コルセットをつけながら腰をならせていき、発症から1ヶ月程度たてばやっと「完治した」と言えるところまで回復するかと思います。
ぜひ、その後も体のメンテナンスを心がけ再発防止に努めましょう。