腰に痛みが走って「これはぎっくり腰かも」と思うことありますよね。でも、もしかするとそれは筋肉痛の痛みかもしれません。
その場合対処方法もまったく変わってきます。
まずぎっくり腰と筋肉痛の違いを、症状と患部の状態の違いから考えてみましょう。
ぎっくり腰の場合、ピキッという衝撃的な痛みが突然腰に走ることが多いです。
もしくは日に日に痛みが強くなりついには動けなくなる程の強い痛みに変わってしまうというパターンもあります。
この場合、患部はどういう状態になっているかというと筋肉が炎症を起こしている状態です。凝り固まった腰周りの筋肉が、突発的な負担に耐えられず傷ついてしまい痛みが起きています。寝ても起きても痛いような症状を訴える場合が多いでしょう。
続いて筋肉痛の場合ですが、腰全体に鈍い痛みが広がるような症状です。日ごろから激しい運動をしている、または久々にスポーツなどを楽しんだ翌日に起こるケースが多いようです。
患部の状態は、筋肉疲労が溜まり「乳酸」という疲労物質から筋肉が硬くなるという状態です。動けないほどの痛みというよりは、筋肉が張って痛みが患部全体を覆っているような感覚かと思います。
更に筋肉の炎症と筋肉疲労では応急処置もかなり変わってきます。ぎっくり腰の応急処置は「安静」と「患部の冷却」です。患部に熱を帯びている場合が多いためアイスノンなどで冷却しましょう。
筋肉の傷口から出血することなどがないよう2日程度は安静にした方が良いです。急激に血流が促進されるような入浴も避けた方が無難です。
一方筋肉痛の場合は「血流促進」がベストな対処法だと思います。また患部に熱を帯びているようなこともほとんど無いと思います。
緊急の場合は冷やす、慢性の場合は温めると覚えておいてください。
それでも判断が出来ない場合は気持ちの良いほうが正解になります。無理に我慢して冷やし過ぎたり、温め過ぎないように注意してください。
疲労物質を酸化しきれずに痛みが発生しているため患部の血流を促進させることを優先しましょう。
温湿布やホットタオルで患部を温めてみて下さい。「気持ちよい」と感じるようであればやはりただの筋肉疲労からくる痛みである可能性が高いです。
筋肉が傷を負っているか、もしくは疲労物質が溜まっているだけかは整形外科などの医療機関で検査をすることで判明するでしょう。レントゲン撮影などを通して診断してもらうことをオススメします。
ぎっくり腰だと、内臓の機能低下が原因となっているケースやヘルニアを併発している可能性など他の病気に繋がっていることも考えられます。
少し痛みがひいてからでも良いので検査をし正しく自身の体の状態を知ることが治療の第一歩なのです。