衝撃的な痛みが走るぎっくり腰、経験した方はどんなきっかけで発症しましたか? 靴下をはこうとしたとき、くしゃみをしたとき、頭を洗っているときなどなど。日常生活のふとしたときに発症する急性の腰痛がぎっくり腰なのです。
腰痛のきっかけとなる行為・姿勢はどういうものなのでしょうか。また、気をつけるべき姿勢や前兆が分かって、予防ができれば良いですよね。腰からのSOSを早めにキャッチして、予防できるようにしましょう。
まず最も多いきっかけとなる行為は、「かがむこと」です。もっと正確に言えば、腰をかがめて何かを取り上げる・持ち上げるという、負荷をかけるような行為は危険といえるでしょう。
特に、膝を曲げずに背中だけかがめるような姿勢は、かなり腰に負担がかかるので要注意です。腰に負担が集中するような姿勢にならないよう、日ごろから意識したいですね。
そして、腰からのSOSを感じたときには、突然かがんだりするような行為は避け、腰痛予防を意識しましょう。例えば「腰がずっしりと重い」「腰の筋肉が張っている感じがする」「疲れが溜まっている感じがする」というような感覚は、全て腰痛の前兆です。
腰に疲労感があるときは、膝の曲げ伸ばしも利用しながらかがむようにして、腰への負担を分散させましょう。同じ姿勢が続くことも腰にとっては負担になるので、ストレッチなどを意識的に行うことも良いと思います。
更に、一日の終わりにはしっかり入浴をして疲れを癒すことも、腰痛予防に大切なことです。シャワーだけで済ませてしまうという家庭も増えているようですが、きちんと湯船につかると良いですよ。腰を温めて、筋肉のコリをほぐしてあげてください。
そもそもぎっくり腰は、同じ姿勢、特に座っている姿勢が多い人になりやすいと言われています。座っている姿勢は、立っている姿勢よりも腰の負担が大きくなるのです。腰への負担がかかり続けると、腰の筋肉は血行不良に陥り凝り固まってきてしまいます。
凝り固まるということは、伸縮性のなくなったゴムのような状態です。突発的な動きについていけず、最後には筋肉に傷を負う、というのがぎっくり腰のメカニズムなのです。
腰からのSOSを感じたら、日ごろの姿勢を見直すチャンスです。上手に全身を使って、腰に負担が集中しないように工夫していきましょう。また、定期的に体のメンテナンスをしていくこともオススメですよ。