運動不足は何となく体に悪いんだろうな、運動するようにしないと、と皆さん感じていると思います。
運動不足は、ぎっくり腰の原因のひとつだということはご存知でしょうか。
一度ぎっくり腰を経験してしまうと、動くのがなんとなく怖くなってしまうかもしれません。
でも、体を動かさないことは慢性的な腰痛を招いてしまうので、ぜひ積極的に筋肉を動かしてあげましょう。
では、そもそもぎっくり腰は一体どんなメカニズムで発症するものなのでしょうか。
要因やきっかけは人それぞれですが、多いのは腰周りの筋肉が凝り固まっているケースです。
例えば、同じ姿勢が続くデスクワーカーや車の運転が多い職業は、腰痛が職業病だと言っても過言ではないと思います。
特に座り姿勢が多い場合、立っている姿勢よりも倍近く腰への負担は大きくなります。
座っているときに全身の体重を支えているのは腰ですからね。
また、同じ姿勢が続くということは、筋肉は血行不良に陥ります。
動いている方が血行が促進され、筋肉にも血液が行き渡るのです。
血流が良くなることのメリットとしては、きちんと酸素が供給されることです。
筋肉に酸素が行き渡らなければ、筋肉は凝り固まっていきます。
柔軟性のある筋肉が全身の体重を支えるのと、凝り固まった筋肉が全身の体重を支えるのとでは、どちらの方がつらいでしょうか。
例えば、伸縮性の無くなったゴムと劣化してしまったゴムとでイメージすれば、差は歴然ですね。
さて、この固まってしまって日ごろ大きな負荷がかかっている筋肉に、重い荷物を持つ、いつもと違った姿勢を突然とってみるなど、突発的な刺激を加えるとどうなるでしょう。
突然の刺激に耐えられず、筋肉には傷がついてしまいます。
筋肉の傷は炎症となり、痛みを感じてぎっくり腰となるのです。
ただし、運動しているスポーツマンでもぎっくり腰は発症します。
筋肉に負荷がかかり過ぎて炎症が起きてしまうことがあるからです。
大切なのは、しっかり休ませるときとのON・OFFの切り替えだと言われています。
ポイントは「筋肉の血行促進すること」です。
どうしても日中座って作業することが多いという場合は、夜しっかりお風呂につかって腰を温めてあげてみてはいかがでしょうか。
休むときはしっかり休んで、腰の筋肉を緩めてあげることが大切です。
腰を冷やしても血流が悪くなる原因となるので、日ごろから冷やさないように工夫しましょう。
冬場に突発的な腰痛になる人が急増するのは、季節柄腰が冷えやすくなるからかもしれません。
大変な運動をして運動不足を解消するよりも、毎日のちょっとした工夫でぎっくり腰は防げるのです。
意識を少し変えてみるところから腰痛予防を始めてみましょう。