ぎっくり腰は癖がつく?

一度ぎっくり腰になると、癖がついて再発するという話はよく耳にします。どうして癖がついてしまうのでしょうか。再発は防止できないのでしょうか。

ぎっくり腰になるということは、腰周りの筋肉が炎症を起こしてしまったということです。炎症とは、筋肉が突発的な衝撃に耐え切れず傷ついてしまったような状態のことです。

傷口が修復されていけば、痛みも和らいでいきます。ただ、どうしても傷ついた箇所は他の筋肉よりも弱くなってしまうため、再発しやすくなると考えられています。


痛みが消えたからといって前と同じような生活に戻ると、また同じような負荷が腰にかかってしまいますよね。以前の腰の筋肉でさえ、その負荷に耐え切れず炎症を起こしてしまったのですから、傷が治ったばかりの筋肉にはますます耐え難いものとなります。

ぎっくり腰の癖がついて再発してしまう原因は、「治ったと思って以前と同じように生活をする」ということにあるのです。残念ながら、一度炎症を起こした箇所が完全に元に戻ることは難しいのです。ぎっくり腰を経験したのであれば、一度生活習慣を見直す必要があるといえます。

特に、座っている姿勢が長く続く生活をしている場合は、再発しやすい傾向があります。座っている姿勢は、立っている姿勢よりも腰に負荷が多くかかってしまいます。上半身の体重を腰で支えなくてはならないからですね。

更に、同じ姿勢が続くと、腰の筋肉が血行不良に陥り硬くなってしまうのです。柔軟性がなくなると、筋肉は負荷や衝撃に耐えられなくなってしまいます。

大切なことは、筋肉をきちんとほぐすこと、筋肉のサイクルに必要なビタミン・タンパク質をしっかり摂取することです。一日の終わりに、お風呂でしっかり疲れをとることから始めるとよいと思います。腰を冷やさないよう、冬場は特に注意しましょう。

再発防止のために工夫していれば、癖がつくことは少なくなります。再発するかどうかは、行動次第だといえます。残念ながら、ぎっくり腰には「完治」という考え方は無いと考えた方がよさそうです。

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