辛いときこそ、お酒が飲みたくなるものですよね。
ぎっくり腰を発症してすぐにアルコールは飲んでよいのでしょうか?
毎晩晩酌をしている方には重大な問題です。
ですが、残念。やっぱり痛いうちは飲酒を控えるのが吉。
ご安心いただきたいのは、「痛いうちは控えるようにしましょう」ということです。
タイミングをしっかり押さえて、少しずつ普段の生活に戻していきましょう。
まず、発症の段階を踏んで説明していきます。
発症した直後の腰の状態は筋肉が炎症を起こしています。
筋肉が傷を負っている状態なので患部を冷やすことが大切な期間です。
さて、アルコールは患部を冷やす手助けになってくれるでしょうか。
いえ、飲酒をすると血行が良くなってしまいます。
腰周りの筋肉ももちろん、血行がよくなってしまいます。傷ついた筋肉に出血を促すことになるのです。
飲酒することで、感覚が麻痺して「あれ、痛くないぞ」と感じるかもしれません。
痛みが緩和されますが、時間がたてば元通りです。
逆に飲酒が筋肉の炎症を悪化させることに繋がりかねません。
筋肉の炎症は1週間もするとかなり軽くなってきます。
ここまでくると、腰周りの筋肉は極力動かし、血流の促進を促したほうが良い時期に入ります。
発症から1週間すれば、飲酒を再開しても良いといえるでしょう。
あくまでも、少量ずつ体を慣らしていくようにしてください。
更に、お酒好きな方には残念な情報があります。
腰が完治した後でも、過度な飲酒は再発を招くということです。
特に胃腸が弱い方は要注意。過度な飲酒・暴飲暴食は腸に負担がかかります。
すると、腸腰筋という筋肉が凝り固まってしまいます。
腸腰筋とは、ちょうど骨盤のすぐ上に位置し、筋肉が凝り固まれば血流が悪くなり痛みが出てくるという悪循環になるわけです。
ぎっくり腰の大敵は筋肉の血流が悪くなること・凝り固まることですから、飲酒は腰痛の敵といえるわけです。
また、アルコールの分解にはビタミンB群を必要とします。このビタミンB群は炎症を抑える、血行の改善を手伝ってくれる大切な栄養要素です。
ビタミンB群が欠乏することは腰痛持ちの方には良くない状態なのです。
腰が完治したからといって、一気に飲酒解禁をすれば再発しかねないということです。
とはいえ、お酒好きの方にとっては晩酌はリラックスタイム。
軽い晩酌で一日の疲れを癒すことも大切です。
あくまで、適量で、楽しみましょう。